“立戻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちもど70.0%
たちもと10.0%
たちもどっ10.0%
たちもどり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取極とりきめて利兵衞は立戻たちもどり其段長八へ物語りしに夫婦は利兵衞のほねをりをねぎらひ厚く禮をぞのべたりけりさて翌日にもなりければ長八は娘お幸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
得意の詩や歌を誦するともなく謡うともなくうめきながら欄干を撫でつつ歩むともなくたたずむともなく立戻たちもとおり居るに、往来の人はいぶかしみ
良夜 (新字新仮名) / 饗庭篁村(著)
人に勧め又人の同意を求めるなどは十人並にりながら、ソレでも思う事の叶わぬときは、おそれ以上に進んで哀願はしない、ただ元に立戻たちもどっひとしずか思止おもいとどまるのみ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この間七年にわたって捜索願の届出がしてある。立戻たちもどりの後下谷区西町三十三番地に戸籍が移してある。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)