良夜りょうや
予は越後三条の生れなり。父は農と商を兼ねたり。伯父は春庵とて医師なり。余は父よりは伯父に愛せられて、幼きより手習学問のこと、皆な伯父の世話なりし。自ら言うは異な事なれど、予は物覚えよく、一を聞て二三は知るほどなりしゆえ、伯父はなお身を入れて …
作品に特徴的な語句
きめ こらえ たた げん いで 境界きょうかい はず ごも 恍然こうぜん はば 打笑うちえ なぞら あん のの すま すさま 在所ざいしょ すく 暇乞いとまごい すて 槭樹せきじゅ 添書そえがき くら ぬす 立戻たちもと そしり 足下そっか 一揖いちゆう 下婢かひ 主公しゅこう つかまつ てい 俚歌りか 其所そこ 凱旋がいせん はげ つか 単衣ひとえ 叢雲むらくも 呉牛ごぎゅう いなな 大方おおかた 天晴あっぱれ 孑然げつぜん ひそ 屹度きっと 差配さはい もてあそ たたず 得々とくとく 必竟ひっきょう かたじ 快濶かいかつ 怜悧れいり ねんご 手習てならい おお たわ 明店あきだな 暮方くれがた かじ 此方こちら 深切しんせつ 煉瓦れんが 煎豆いりまめ 生国しょうごく 知辺しるべ ほこら ただ 紅蓮ぐれん 細民さいみん つい 経綸けいりん かか 羽化うか ひるがえ いささ 胡馬こば すね 臭穢しゅうあい 莫逆ばくぎゃく 蓬莱ほうらい のみ 蝙蝠こうもり あり あわせ ふすま 襦袢じゅばん 西瓜すいか 覚束おぼつか ことば 詮方せんかた
題名が同じ作品
良夜 (新字旧仮名)徳冨蘆花 (著)