“譏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そし68.6%
そしり28.6%
けな1.9%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本のそういった文学だけをげて、中国や西洋の文芸を挙げないで論ずるのはやはり井の中の蛙のそしりを免れないことになります。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
しからばすなわち今の改革者流が日本の旧習をいとうて西洋の事物を信ずるは、まったく軽信軽疑のそしりを免るべきものと言うべからず。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ある時、其未亡人ごけさんうはさが出ると、和尚さんは鼻の先で笑つて、「むゝ、彼女あのをんなか——彼様あんなひねくれた女は仕方が無い」とひどけなすぢや有ませんか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「江戸の名人じゃ、と云う程に、何ぞ珍らしい芸でもするのかと思っていたに、都の藤十郎には及び付かぬ腕じゃ」とののしった。七三郎をしる者は、ただ素人しろうとの見物だけではなかった。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)