“俚歌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りか66.7%
さとうた16.7%
ひなうた16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お光はものいわぬさきに先ず歌ったと云っても宜い位だ。何を歌うのか。よく此島で歌う俚歌りかではない。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
もう何刻なんどきごろか。表の方では、花聟の列でも着いたのか、銅鑼どらや太鼓の音。そして“聟迎えの俚歌さとうた”などが賑やかに聞えだしている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
牀といふは卓の一端の地上に敷ける藁蓆わらむしろなり。その男は何やらん一座のものに言置き、「ヂツセンチイ、オオ、ミア、ベツチイナ」(り來よ、やよ、我戀人)と俚歌ひなうた口ずさみて出行きぬ。