“俚謠”のいろいろな読み方と例文
新字:俚謡
読み方割合
ひなうた50.0%
りえう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帆は風にきて、舟は忽ち外海にはしり出で、我は艙板ふないたの上に坐して、藍碧なる波の起伏を眺め居たるに、傍に一少年のうづくまれるありて、ヱネチアの俚謠ひなうたを歌ふ。
井戸ゐどのふちに茶碗ちやわんゆゑ、けんのんなるべし。(かしや、かなざもの、しんたてまつる云々うんぬん)これは北海道ほくかいだう僻地へきち俚謠りえうなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)