“俚謡”のいろいろな読み方と例文
旧字:俚謠
読み方割合
りよう80.0%
うた10.0%
さとうた5.0%
りえう5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これに反して純然たる性格を代表した鼻の表現の批評に「意地悪根性の鼻まがり、ぬかるみすべってツンのめろ」という俚謡りようがあります。
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
街道を一方へ辿って行けば、俚謡うたに詠まれている関所があり、更に一方へ辿って行けば、沓掛くつかけの古風のうまやじがあった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
土俗的な俚謡さとうたや、土地ところの土民舞なども、演じられて、早くも、酔狂な将兵たちが、各〻扮装をこらして舞殿ぶでんにあがり、将門を始め、帷幕の諸将の喝采をあびていた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さもないとかへつて小説家が(小説としての威厳を捨てずに)大衆文芸家の領分へ斬りこむかも知れぬ。都々逸どどいつは抒情詩的大衆文芸だ。北原白秋きたはらはくしう氏などの俚謡りえうは抒情詩的小衆文芸だ。
亦一説? (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)