“俚耳”の読み方と例文
読み方割合
りじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茂太郎はその手引のつもりで先に立っていたが、弁信の語る平家なるものが、なにぶん俚耳りじに入らないで困ります。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この句が俚耳りじに入りやすいのも、全くこの思わせぶりのためで、俗人はこの種のえせ風流に随喜するかたむきがある。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
従って、スレザークの歌い振りには、甚だしく理智が勝って、俚耳りじに入りがたい渋さがある。スレザーク嫌いの必ずしも世に少くないのは恐らくそのためでもあろう。