“りじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俚耳56.3%
吏事18.8%
李耳12.5%
狸児6.3%
理事6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この句が俚耳りじに入りやすいのも、全くこの思わせぶりのためで、俗人はこの種のえせ風流に随喜するかたむきがある。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
けれどここでは江戸城の一吏事りじに過ぎないので、侍者一名を側につれただけで、至極格式にとらわれていないふうである。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(一七)李耳りじ無爲むゐにしておのづかくわす、清靜せいせいにしておのづかただし。
明の李時珍これを妄とし李耳は狸児りじなまったので、今も南支那人虎を呼んで猫と為すと言った。
友人というのは、某会社ぼうかいしゃ理事りじ安藤某あんどうぼうという名刺めいしをだして、年ごろ四十五、六、洋服ようふく風采ふうさいどうどうとしたる紳士しんしであった。主人は懇切こんせつおくしょうじて、花前の一しんにつき、いもしかたりもした。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)