“俚俗”の読み方と例文
読み方割合
りぞく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武蔵と巌流の試合が喧伝けんでんされてから後のもので、その以前は、船島ふなしまとよばれていたし、その船島という名も、附近の俚俗りぞくの呼び慣わしで
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
恋は悲しい、ついに添われぬ身のはてを嘆いて、お富もまた離ればなれにかみの手の岩から身を躍らしたと俚俗りぞくにいう。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
俚俗りぞくかくれさとひ、鼠多し。近年可賀島かがしまに移るといふ。この島にて猫の声を禁ず」とあるが、それは前後二つの島の両方ともにっていたことと思われる。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)