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たちもど
ふりがな文庫
“
立戻
(
たちもど
)” の例文
取極
(
とりきめ
)
て利兵衞は
立戻
(
たちもど
)
り其段長八へ物語りしに夫婦は利兵衞の
骨
(
ほね
)
をりを
勞
(
ねぎ
)
らひ厚く禮をぞ
陳
(
のべ
)
たりけり
偖
(
さて
)
翌日にもなりければ長八は娘お幸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
若
(
も
)
し
疑
(
うたが
)
うて
立戻
(
たちもど
)
り、
予
(
わし
)
が
所行
(
しょぎゃう
)
を
窺
(
うかゝ
)
ひなど
致
(
いた
)
さうなら、
天
(
てん
)
も
照覽
(
せうらん
)
あれ、
汝
(
おのれ
)
が四
肢
(
し
)
五
體
(
たい
)
を
寸々
(
すん/″\
)
に
切裂
(
きりさ
)
き、
飽
(
あ
)
くことを
知
(
し
)
らぬ
此
(
この
)
墓
(
はか
)
を
肥
(
こや
)
すべく
撒
(
ま
)
き
散
(
ち
)
らさうぞよ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
しかし一年ばかりの
後
(
のち
)
途中の光景にも少し
飽
(
あ
)
きて来た頃私の家は再び小石川の旧宅に
立戻
(
たちもど
)
る事になった。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
(もとに
立戻
(
たちもど
)
りて、又
薄
(
すすき
)
の中より、此のたびは一領の
天幕
(
テント
)
を引出し、
卓子
(
テエブル
)
を
蔽
(
おお
)
うて
建廻
(
たてま
)
はす。三羽の烏、左右より此を手伝ふ。
天幕
(
テント
)
の
裡
(
うち
)
は、
見
(
けん
)
ぶつ席より見えざるあつらへ。)お
楽
(
たのし
)
みだわね。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
路
(
みち
)
を
歩
(
ある
)
くにも
上
(
うへ
)
を
見
(
み
)
し
事
(
こと
)
なく、
筋向
(
すじむか
)
ふの
筆
(
ふで
)
やに
子供
(
こども
)
づれの
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
けば
我
(
わ
)
が
事
(
こと
)
を
誹
(
そし
)
らるゝかと
情
(
なさけ
)
なく、そしらぬ
顏
(
かほ
)
に
鰻屋
(
うなぎや
)
の
門
(
かど
)
を
過
(
す
)
ぎては
四邊
(
あたり
)
に
人目
(
ひとめ
)
の
隙
(
すき
)
をうかゞひ、
立戻
(
たちもど
)
つて
駈
(
か
)
け
入
(
い
)
る
時
(
とき
)
の
心地
(
こゝち
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
麹町三丁目庄兵衞地借瀬戸物渡世忠兵衞同人妻とみ 其方共
儀
(
ぎ
)
八ヶ年以前平川天神
裏門
(
うらもん
)
前にて町醫師村井長庵こと
雨中
(
うちう
)
傘
(
かさ
)
も
持
(
もた
)
ず
立戻
(
たちもど
)
り候を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その後を追いかけて行った時、ここに
忽
(
たちま
)
ち情交が結ばれ、涼しくなって東京に
立戻
(
たちもど
)
ると間もなく女は玉突場を売払う、重吉は下宿を引上げる。そして二人は一軒家を借りた。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
村中へ知らせず
日暮
(
ひぐれ
)
て立出させし所に
猿島
(
さるしま
)
河原迄
到
(
いた
)
り
火打
(
ひうち
)
道具を
失念
(
しつねん
)
致したるを心付昌次郎は
取
(
とり
)
に
立戻
(
たちもど
)
る時私しは又
宅
(
たく
)
にて心付子供等が
後
(
あと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
表
(
おもて
)
の
窓際
(
まどぎは
)
まで
立戻
(
たちもど
)
つて
雨戸
(
あまど
)
の一枚を
少
(
すこ
)
しばかり引き
開
(
あ
)
けて
往来
(
わうらい
)
を
眺
(
なが
)
めたけれど、
向側
(
むかうがは
)
の
軒燈
(
けんとう
)
には酒屋らしい
記号
(
しるし
)
のものは一ツも見えず、
場末
(
ばすゑ
)
の
街
(
まち
)
は
宵
(
よひ
)
ながらにもう
大方
(
おほかた
)
は戸を
閉
(
し
)
めてゐて
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
戻
常用漢字
中学
部首:⼾
7画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞