“場末”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばすえ72.5%
ばすゑ23.5%
ばずゑ3.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはこの場末ばすえの町にある一軒のカフェの女だった。カフェの女とは云いながら、カフェとは似合わぬ姫君のようにろうたけた少女だった。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこ此処こゝに二三けん今戸焼いまどやきを売る店にわづかな特徴を見るばかり、何処いづこ場末ばすゑにもよくあるやうな低い人家じんかつゞきの横町よこちやうである。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
此所等ここらあたりは場末ばずゑの土地とてかはやからんと思へども茶屋さへ無にこうじたる長三郎の容子ようすを見て和吉は側のうらへ入り其所此所そこここ見ればきたなげなる惣雪隱そうせついんありたれば斯とつぐるに喜びて其所へ這入はひりて用を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)