“此所等”の読み方と例文
読み方割合
ここら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此所等ここらあたりは場末ばずゑの土地とてかはやからんと思へども茶屋さへ無にこうじたる長三郎の容子ようすを見て和吉は側のうらへ入り其所此所そこここ見ればきたなげなる惣雪隱そうせついんありたれば斯とつぐるに喜びて其所へ這入はひりて用を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
宿料もれん、その割には坐舗ざしきも清潔、下宿をするなら、まず此所等ここらと定めなければならぬ……となると文三急に考え出した。「いずれ考えてから、またそのうちに……」言葉を濁してそのうちを出た。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)