“ばすゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
場末92.3%
塲末7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし本所ほんじよの或場末ばすゑの小学生を教育してゐる僕の旧友の言葉に依れば、少くともその界隈かいわいに住んでゐる人々は子供のかずの多い家ほどかへつて暮らしもらくだと云ふことである。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ひきずりながらあとに從ひ音羽町の七丁目迄來りしが長三郎は此時は頻に腹痛ふくつうなし初めこらへ難なく成しかばかはやいらんと思へども場末ばすゑの土地とてかりんと思ふ茶屋さへあらぬにこうじたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
勝沼かつぬままちとても東京こゝにての塲末ばすゑぞかし、甲府かうふ流石さすが大厦高樓たいかかうろう躑躅つつじさき城跡しろあとなどところのありとはへど、汽車きしや便たよりよきころにならばらず、ことさら馬車腕車ばしやくるまに一晝夜ちうやをゆられて
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)