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紅燈
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こうとう
ふりがな文庫
“
紅燈
(
こうとう
)” の例文
新字:
紅灯
見
(
み
)
る/\
内
(
うち
)
に
怪
(
あやし
)
の
船
(
ふね
)
の
白色檣燈
(
はくしよくしやうとう
)
は
我
(
わ
)
が
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
檣燈
(
しやうとう
)
と
並行
(
へいかう
)
になつた——
早
(
は
)
や、
彼方
(
かなた
)
の
右舷
(
うげん
)
の
緑燈
(
りよくとう
)
は
我
(
わ
)
が
左舷
(
さげん
)
の
紅燈
(
こうとう
)
を
尻眼
(
しりめ
)
にかけて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
七切通
(
ななきりどお
)
しの安手な
娼家
(
しょうか
)
から一流どこの茶屋、白拍子の家までが、夜ごと、やけくそな武人の遊興に
紅燈
(
こうとう
)
をただらしていた。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
柳橋の
裏河岸
(
うらがし
)
に、
大代地
(
おおだいじ
)
に、大川の水にゆらぐ
紅燈
(
こうとう
)
は、幾多の遊人の魂をゆるがすに、この露路裏の
黒暗
(
くらやみ
)
は、彼女の
疲労
(
つかれ
)
のように重く暗くおどんでいる。
旧聞日本橋:13 お墓のすげかえ
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その他、彼の金力が物を
云
(
い
)
うところは、
到
(
いた
)
る
処
(
ところ
)
にあった。緑酒
紅燈
(
こうとう
)
の
巷
(
ちまた
)
でも、彼は自分の金の力が万能であったのを知った。彼は、金さえあれば、何でも出来ると思った。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
我が家に近き町はずれよりは、
軒
(
のき
)
ごとに
紅燈
(
こうとう
)
の影美しく飾られて
宛然
(
さながら
)
敷地祭礼の如くなり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
▼ もっと見る
散歩の
楽
(
たのしみ
)
、旅行の楽、能楽演劇を見る楽、寄席に行く楽、見せ物興行物を見る楽、展覧会を見る楽、花見月見雪見等に行く楽、細君を携へて
湯治
(
とうじ
)
に行く楽、
紅燈
(
こうとう
)
緑酒
(
りょくしゅ
)
美人の膝を枕にする楽
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
左舷
(
さげん
)
に
紅燈
(
こうとう
)
の
海上法
(
かいじやうはふ
)
を
守
(
まも
)
り、
停泊
(
とゞ
)
まれる
船
(
ふね
)
は
大鳥
(
おほとり
)
の
波上
(
はじやう
)
に
眠
(
ねむ
)
るに
似
(
に
)
て、
丁度
(
ちやうど
)
夢
(
ゆめ
)
にでもあり
相
(
さう
)
な
景色
(
けしき
)
!
私
(
わたくし
)
は
此樣
(
こん
)
な
風景
(
ふうけい
)
は
今迄
(
いまゝで
)
に
幾回
(
いくくわい
)
ともなく
眺
(
なが
)
めたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
金モールの
戎服
(
じゅうふく
)
に、二頭立ての馬車を駆り、文明開化の風をきって、議事堂の帰りを、
築地
(
つきじ
)
ホテル館へ廻り、ホテル館のくずれは、
新柳
(
しんりゅう
)
二橋(新橋と柳橋)の
紅燈
(
こうとう
)
を必ずさわがして夜を徹した。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此方
(
こなた
)
滊角
(
きかく
)
短聲
(
たんせい
)
一發
(
いつぱつ
)
、
鍼路
(
しんろ
)
を
右舷
(
うげん
)
に
取
(
と
)
れば、
彼方
(
かなた
)
海蛇丸
(
かいだまる
)
も
左舷
(
さげん
)
の
紅燈
(
こうとう
)
隱
(
かく
)
れて
鍼路
(
しんろ
)
を
右
(
みぎ
)
に
取
(
と
)
り、
此方
(
こなた
)
短聲
(
たんせい
)
二發
(
にぱつ
)
鍼路
(
しんろ
)
を
左舷
(
さげん
)
に
廻
(
めぐ
)
らせば、
彼方
(
かなた
)
も
亦
(
ま
)
た
左舷
(
さげん
)
の
紅燈
(
こうとう
)
現
(
あら
)
はれて
鍼路
(
しんろ
)
を
左
(
ひだり
)
に
取
(
と
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
君立ち川の
紅燈
(
こうとう
)
や人影は、まだ宵のような柳がくれのそよめきだった。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
興に浮いた人々の勢いは
熄
(
や
)
まない。誰がいい出したか
須賀口
(
すがぐち
)
へ押し
襲
(
よ
)
せようではないかという。須賀口とは清洲の宿駅でいちばん明るい
紅燈
(
こうとう
)
の
巷
(
ちまた
)
である。否というような理性家は一人もいそうもない。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
燈
部首:⽕
16画
“紅”で始まる語句
紅
紅葉
紅蓮
紅絹
紅玉
紅色
紅白粉
紅梅
紅殻
紅味