“並行”のいろいろな読み方と例文
旧字:竝行
読み方割合
へいこう75.0%
へいかう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人はわずかにこしをまげて道と並行へいこうにそのまま谷をさがった。五、六歩行くとそこにすぐ小さな柾屋まさやがあった。
泉ある家 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
玄関げんかんの出入口と書いてある硝子戸ガラスどを引くと寄宿舎のように長い廊下ろうかが一本横につらぬいていて、それに並行へいこうして、六じょうの部屋が三ツ、鳥の箱のように並んでいる。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
る/\うちあやしふね白色檣燈はくしよくしやうとう弦月丸げんげつまる檣燈しやうとう並行へいかうになつた——や、彼方かなた右舷うげん緑燈りよくとう左舷さげん紅燈こうとう尻眼しりめにかけて
言文一致とかれの『写実主義』とはいつも並行へいかうして行くやうに見えた。言文一致で書く時には、かれは大抵平凡な日常生活をその材料にした。『二人女房』がさうである。『紫』がさうである。
尾崎紅葉とその作品 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)