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並行
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へいこう
ふりがな文庫
“
並行
(
へいこう
)” の例文
旧字:
竝行
老人はわずかに
腰
(
こし
)
をまげて道と
並行
(
へいこう
)
にそのまま谷をさがった。五、六歩行くとそこにすぐ小さな
柾屋
(
まさや
)
があった。
泉ある家
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
玄関
(
げんかん
)
の出入口と書いてある
硝子戸
(
ガラスど
)
を引くと寄宿舎のように長い
廊下
(
ろうか
)
が一本横に
貫
(
つらぬ
)
いていて、それに
並行
(
へいこう
)
して、六
畳
(
じょう
)
の部屋が三ツ、鳥の箱のように並んでいる。
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
やがて余の船の頭が営口丸の尻より先へ出た。そうして、尻から胴の方へじりじりと
競
(
せ
)
り
上
(
あ
)
げて行った。船は約一丁を隔ててほとんど
並行
(
へいこう
)
の姿勢で進行している。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
主人のどなりと細君の足とはほとんど
並行
(
へいこう
)
したので、主人は
舌
(
した
)
うちして細君をながめたが、細君は、主人の
小言
(
こごと
)
に顔の色も
動
(
うご
)
かさず、あえてまたいいわけもいわない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ですから
地球
(
ちきゆう
)
が、かりに
山
(
やま
)
がなくて
一面
(
いちめん
)
の
平地
(
へいち
)
であつたならば、それらの
緑
(
みどり
)
の
地帶
(
ちたい
)
は、
赤道
(
せきどう
)
を
中心
(
ちゆうしん
)
にこれに
並行
(
へいこう
)
して、
北
(
きた
)
と
南
(
みなみ
)
とへ
美
(
うつく
)
しい
環
(
わ
)
をえがいて、
地球
(
ちきゆう
)
を
取
(
と
)
り
卷
(
ま
)
いてゐるはずですが
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
▼ もっと見る
バタシーを通り越して、
手探
(
てさぐ
)
りをしないばかりに向うの岡へ足を向けたが、岡の上は
仕舞屋
(
しもたや
)
ばかりである。同じような横町が幾筋も
並行
(
へいこう
)
して、青天の
下
(
もと
)
でも
紛
(
まぎ
)
れやすい。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“並行”の意味
《名詞》
並行(へいこう)
並んで行く(進む)こと。
同時に行うこと。
(出典:Wiktionary)
並
常用漢字
小6
部首:⼀
8画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
“並行”で始まる語句
並行縞