“仕舞屋”の読み方と例文
読み方割合
しもたや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この娘は前回に於て夜の十二時頃縫い上げた式服を松谷鶴子のところへ持って来た、崖下の仕舞屋しもたやの二階に住む桃沢花という縫子である。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
たしかとりの町の日でしたろう、お隣の仕舞屋しもたや小母おばさんから、「お嬢さん、面白いものを見せてあげましょう」
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
が、多分その辺の喫茶店あたりへ案内されることと思っていると、狭い露地の中へ這入って行って、とある仕舞屋しもたやのような造りの小料理屋の二階へ上った。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)