“御仕舞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしまひ66.7%
おしま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うらんで下さるな御前は主殺しゆころしのうへ夜盜よたうをしたとか言ふ事とても命は助からぬから男らしく正直しやうぢきに白状して御仕舞おしまひなオイ久兵衞さん私しとても御前の恩は忘れはせぬが公儀おかみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
宗助そうすけおほ方角はうがくいて早足はやあしうつした。今日けふ日曜にちえうも、のんびりした御天氣おてんきも、もうすで御仕舞おしまひだとおもふと、すこ果敢はかないやうまたさみしいやう一種いつしゆ氣分きぶんおこつてた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これらはその一例に過ぎない。いずれも戦争前のレヴューにはなくて、戦敗後の今日において初て見られるものである。世の諺にも話が下掛しもがかってくるともう御仕舞おしまいだという。
裸体談義 (新字新仮名) / 永井荷風(著)