“仕舞家”の読み方と例文
読み方割合
しもたや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両隣りから二階建ての仕舞家しもたやに挟み打ちにされて、妙にその煉瓦の色が黒ずんで見え、さも窮屈さうに頑張つてゐる恰好である。
地獄 (新字旧仮名) / 神西清(著)
で、お宗旨ちがいの神社の境内、額の古びた木の鳥居のかたわらに、裕福な仕舞家しもたやの土蔵の羽目板を背後うしろにして、秋の祭礼まつりに、日南ひなたに店を出している。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こう云ったのは総髪物々しく、被布ひふを着た一人の易者であった。冷雨ひさめがにわかに降り出したので、そこの仕舞家しもたやの軒の下に、五人は雨宿りをしたものと見える。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)