“冷雨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひさめ75.0%
あめ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その約束の日、由良氏は家を出ようとして、冷雨ひさめびしょびしょ。内へひきかえして、傘さして出かけた。申し合せたところは、上野の山である。
懶惰の歌留多 (新字新仮名) / 太宰治(著)
闇の中に冷雨ひさめにそぼぬれていた熊笹がガサッと、人間を袈裟けさがけに切ったような無気味な音を立てた。彼は慌てて窓を締めてカーテンを素早く引いた。
軍用鼠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
冷雨あめ降れる獄庭にはによく啼くすずめゐてちひさきパンをひとりみゐる
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
冷雨あめ降れるさ獄庭にはにすずめ一羽来て軒した添ひに小虫み過ぐ
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)