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仕舞家
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しもたや
ふりがな文庫
“
仕舞家
(
しもたや
)” の例文
両隣りから二階建ての
仕舞家
(
しもたや
)
に挟み打ちにされて、妙にその煉瓦の色が黒ずんで見え、さも窮屈さうに頑張つてゐる恰好である。
地獄
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
で、お宗旨
違
(
ちがい
)
の神社の境内、額の古びた木の鳥居の
傍
(
かたわら
)
に、裕福な
仕舞家
(
しもたや
)
の土蔵の羽目板を
背後
(
うしろ
)
にして、秋の
祭礼
(
まつり
)
に、
日南
(
ひなた
)
に店を出している。
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
こう云ったのは総髪物々しく、
被布
(
ひふ
)
を着た一人の易者であった。
冷雨
(
ひさめ
)
がにわかに降り出したので、そこの
仕舞家
(
しもたや
)
の軒の下に、五人は雨宿りをしたものと見える。
十二神貝十郎手柄話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
小綺麗な
仕舞家
(
しもたや
)
暮らしで、十五、六の小女がしきりに格子を拭いていた。この天気に格子を磨かせるようでは、お葉は綺麗好きの、口やかましい女であるらしく思われた。
半七捕物帳:63 川越次郎兵衛
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
両側に
見好
(
みよ
)
げなる
仕舞家
(
しもたや
)
のみぞ並びける。
市中
(
いちなか
)
の中央の極めて
好
(
よ
)
き土地なりしかど、この町は一端のみ大通りに
連
(
つらな
)
りて、一方の口は
行留
(
ゆきどま
)
りとなりたれば、往来少なかりき。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
人数
(
ひとかず
)
は少なくて、姉上と、その父と、母と、
下婢
(
かひ
)
とのみ、もの
静
(
しずか
)
なる
仕舞家
(
しもたや
)
なりき。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真中
(
まんなか
)
が抜裏の路地になって
合角
(
あいかど
)
に格子戸
造
(
づくり
)
の
仕舞家
(
しもたや
)
が一軒。
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
舞
常用漢字
中学
部首:⾇
15画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“仕舞”で始まる語句
仕舞
仕舞屋
仕舞湯
仕舞際
仕舞置
仕舞船
仕舞込
仕舞風呂
仕舞処
仕舞切