“おしま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渡島44.4%
押廻22.2%
御仕舞11.1%
御納11.1%
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大島おほしまといふ名前なまへ火山島かざんとう伊豆いづ渡島おしまとにある。伊豆いづ大島おほしまゆうする火山かざん三原山みはらやまたか七百五十五米しちひやくごじゆうごめーとる)とづけられ、噴火ふんかふる歴史れきしゆうしてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
大きな群でばかり押廻おしまわしている様子を見れば、あの中には小さな結合などは存立し得ないように思われるが、それだけの事実ではまだ断定は出来ない。
これらはその一例に過ぎない。いずれも戦争前のレヴューにはなくて、戦敗後の今日において初て見られるものである。世の諺にも話が下掛しもがかってくるともう御仕舞おしまいだという。
裸体談義 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
奥様がそれを引寄せて、御畳みなさるところを、御客様は銜煙管くわえぎせるで眺入って、もとの御包に御納おしまいなさるまで、じっと視ていらっしゃいました。思いついたように
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
さもしく或は軽浮であらうとも俺にはまた却てその無邪気と痴態とがしほらしくも亦いぢらしく思はれたのだつた……そればかりか俺も亦釣られて栗鼠のやうに飛びあるいた……而しておしまひには二人とも監獄に堕ちて了つた……兎に角……と又右の眼がぢつ霊魂たましひに喰ひ入るやうに覗き込む……汝達おまへたちはあまりに夢想家だつた
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)