“へいこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
閉口47.8%
平衡26.9%
併行10.4%
並行9.0%
平公1.5%
平江1.5%
秉公1.5%
竝行1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の心事について素振そぶりに対して一点の疑いをはさむこともなく、かえって閉口へいこう頓首とんしゅしてその日の中に送り出すようにしてくれたというのは
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
これも全身の姿勢に軽微な平衡へいこう破却はきゃくが必要であったのと同じ理由から理解できる。眼については、流眄りゅうべんが媚態の普通の表現である。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
怪塔ロケットと偵察機とは、いままさに併行へいこうして高度すでに一万メートルにちかい高空をとんでいきます。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
玄関げんかんの出入口と書いてある硝子戸ガラスどを引くと寄宿舎のように長い廊下ろうかが一本横につらぬいていて、それに並行へいこうして、六じょうの部屋が三ツ、鳥の箱のように並んでいる。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
ゆうべ平公へいこうをむかえております。
張士誠ちょうしせい平江へいこうを陥れたので、江浙左丞相達織帖睦邇こうせつさじょうそうたつしきちょうぼくじ苗軍びょうぐんの軍師楊完ようかんという者に檄を伝えて、江浙の参政の職を授け、それを嘉興でふせがそうとしたところが、規律のない苗軍は掠奪をほしいままにした。
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「家がも少し広ければお前も一緒に居てもいいけれど、秉公へいこう一人だけでも母なんか大分急がしそうだから二人はむずかしかろう。下宿でもして見てはどうかな。」
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ふたゝ火山脈かざんみやく辿たどつてみると、それが地震ぢしんおこすぢすなは地震帶ぢしんたい一致いつちし、あるひあひ竝行へいこうしてゐる場合ばあひおほみとめられる。しかしながら火山脈かざんみやくともなつてゐない地震帶ぢしんたい多數たすうあることをわすれてはならない。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)