“幾回”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくたび42.9%
いくかい28.6%
いくくわい28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
智恵子は痛む腹に力を入れて、堅く歯を喰絞りながら、幾回いくたび背後うしろを振返つた。町の賑ひは踊の場所に集つて、十間離れたらモウ人一人ゐない。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
はこれをかず、初め江東の子弟八千をひきいて西し、幾回いくかいの苦戦に戦没せんぼつして今は一人の残る者なし、かかる失敗の後に至り、何の面目かた江東にかえりて死者の父兄を見んとて
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
左舷さげん紅燈こうとう海上法かいじやうはふまもり、停泊とゞまれるふね大鳥おほとり波上はじやうねむるにて、丁度ちやうどゆめにでもありさう景色けしき! わたくし此樣こん風景ふうけい今迄いまゝで幾回いくくわいともなくながめたが