“いくたび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幾度97.7%
幾回1.4%
何度0.5%
毎度0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、気がついて、幾度いくたびもスイッチを入れ直してみたが、機械はもう役に立たなかった。いつの間にやら、故障になっていたのである。
二、〇〇〇年戦争 (新字新仮名) / 海野十三(著)
私はとくに手紙を差上げねばならなかったのでした。実は幾回いくたびも幾回もペンをったのでした。ペンを執りは執りながら、如何どうしても書くことが出来なかったのです。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
世間の目も同僚の仕打ちも、思わず涙の出ることが何度いくたびとなくありました。そんな時は唯、今に思い知らしてやると、独り歯噛みして勉強々々と自分で自分に鞭打つより外に道はありませぬでした。
座右第一品 (新字新仮名) / 上村松園(著)
此事このこと旦那樣だんなさまにも奧樣おくさまにも毎度いくたび申上まうしあげて、何卒どうか今夜こんや御出帆ごしゆつぱんけは御見合おみあはくださいと御願おねがまうしたのですが、御兩方おふたりともたゞわらつて「亞尼アンニー其樣そんな心配しんぱいするにはおよばないよ。」とおほせあるばかり