“なんど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
納戸84.7%
何度15.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとのほうはひとり言のようにいって、納戸なんどにふとんをしきだした母親を見ると、さすがに松江も泣きやみあわてて家をとびだした。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
さわは納戸なんど箪笥たんすをあけ、さし当り必要だと思われる着替えや帯を二三と、金になりそうな道具を集めて包にし、財布の中をしらべた。
榎物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
落城後らくじょうごわたくしがあの諸磯もろいそ海辺うみべ佗住居わびずまいをして時分じぶんなどは、何度なんど何度なんどおとずれてて、なにかとわたくしちからをつけてくれました。
宗助そうすけ夜具やぐかぶつたまゝ、ひとりかたくなつてねむつてゐた。かれこのくらなかで、坂井さかゐからいたはなし何度なんどとなく反覆はんぷくした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)