“反覆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんぷく60.9%
くりかえ8.7%
ハンプク8.7%
くりかへ4.3%
くりかへす4.3%
ひつくらかへ4.3%
ひつくりかへ4.3%
リフレイン4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梅雪は床几しょうぎに威儀を直して、ゆうべ勝頼が強右衛門へさとしたとおりの言葉を、もう一度反覆はんぷくして聞かせた。強右衛門は終始、慎んで
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薄気味うすきび悪くなって遣ろうとするが、最う受取らない。いよ、呉れないと云ったね、いよと、其許そればかりを反覆くりかえして行って了う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
白楽天はくらくてんのことば——行路カウロノ難ハ山ニモアラズ水ニシモアラズ、タダ人情反覆ハンプクノ間ニリ——という事実を人々はのあたりに見たことだった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勘次かんじはおしな病氣びやうきかゝつたのだといふのをいて萬一もしかといふ懸念けねんがぎつくりむねにこたへた。さうして反覆くりかへしてどんな鹽梅あんばいだといた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
をんなうたはなくても太皷たいこ村落むらとほくからさそふのにらぬうたひやうをしてたゞの一反覆くりかへすのである。をんな背中せなかねむつてるのをよろこんで什麽どんな姿なりであるかは心付こゝろづかない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
包紙は一応反覆ひつくらかへして何か書いてあるかと調べたり、皺くちやにして捨てゝ了つたが、又袂を探してヘナ/\になつた赤いレース糸で編んだ空財布を出して、それに銀貨を入れて、再び袂にしまつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
包紙は一應反覆ひつくりかへして何か書いてあるかと調べたり、皺くちやにして捨てて了つたが、又袂を探してヘナ/\になつた赤いレース絲で編んだ空財布を出して、それに銀貨を入れて、再び袋にしまつた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
或ところでの楽しい反覆リフレイン、あるところでの心ゆくばかりのテーマの展開と、時を経るまま日をふるままに益〻味いつきず。