“白楽天”の読み方と例文

読み方	割合
はくらくてん	100.0%

はくらくてん

白楽天（はくらくてん）が、玄宗皇帝（げんそうこうてい）と楊貴妃（ようきひ）との情事を歌った長恨歌（ちょうごんか）の一節は、そのままわが平安朝の貴族心理をいっているような趣きがある。

新・平家物語：02 ちげぐさの巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

ただ這入（はい）る度に考え出すのは、白楽天（はくらくてん）の温泉（おんせん）水滑（みずなめらかにして）洗凝脂（ぎょうしをあらう）と云う句だけである。温泉と云う名を聞けば必ずこの句にあらわれたような愉快な気持になる。

草枕 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

「そういうものではありません……では、わたしがひとつ、白楽天（はくらくてん）の歌をお前に教えて上げましょう」

大菩薩峠：23 他生の巻 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)

“白楽天（白居易）”の解説

白 居易（はく きょい、大暦7年1月20日（772年2月28日） - 会昌6年8月14日（846年9月8日））は、唐代中期の漢詩人。本貫は太原郡陽邑県。兄は浮梁県の主簿の白幼文。弟は白行簡。北斉の白建末裔。古くより白楽天の呼び名で知られる。
名の「居易」は、『礼記』「中庸」の「君子居易以俟命、小人行険而僥倖」（君子は安全な所にいて運が巡ってくるのを待ち、小人は冒険をして幸いを求めるという意）」に由来する。字は楽天。「楽天」は、『易』「繋辞伝」上の「楽天知命、故不憂」（天の法則を楽しみ運命をわきまえる。だから憂えることがないという意）に由来する。号は酔吟先生・香山居士。
(出典:Wikipedia)

白	常用漢字 小１ 部首:⽩ 5画
楽	常用漢字 小２ 部首:⽊ 13画
天	常用漢字 小１ 部首:⼤ 4画