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幾回
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いくたび
ふりがな文庫
“
幾回
(
いくたび
)” の例文
智恵子は痛む腹に力を入れて、堅く歯を喰絞りながら、
幾回
(
いくたび
)
か
背後
(
うしろ
)
を振返つた。町の賑ひは踊の場所に集つて、十間離れたらモウ人一人ゐない。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私は
夙
(
とく
)
に手紙を差上げねばならなかったのでした。実は
幾回
(
いくたび
)
も幾回もペンを
執
(
と
)
ったのでした。ペンを執りは執りながら、
如何
(
どう
)
しても書くことが出来なかったのです。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
生命
(
いのち
)
は愛なれば愛するものの
失
(
う
)
せしは余自身の失せしなり、この完全最美なる
造化
(
ぞうか
)
、その
幾回
(
いくたび
)
となく余の心をして絶大無限の思想界に逍遙せしめし千万の
不滅燈
(
ふめつとう
)
を以て照されたる
蒼穹
(
あおぞら
)
も
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
回
常用漢字
小2
部首:⼞
6画
“幾回”で始まる語句
幾回掻耳