“楼台”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうだい88.9%
うてな11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数十間の楼台ろうだいを築き、さらに巍々ぎぎたる層々の五重が設計されてあり、総塗そうぬめ、大矢狭間おおやざまを開き、頂上の瓦は、悉く消金けしきんをもってるとある。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
芝浦しばうらの月見も高輪たかなわ二十六夜待にじふろくやまちも既になき世の語草かたりぐさである。南品なんぴんの風流を伝へた楼台ろうだいも今はたゞ不潔なる娼家しやうかに過ぎぬ。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
一夜のうちに、観月の楼台うてなの夢は、暗湿あんしつ奈落ならくの穴の、現実と変った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
といって、すぐ月の楼台うてなの中央に立った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)