“楼内”の読み方と例文
読み方割合
うち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伸びつりついたして楼内うちの様子にばかり気を配って、此処こゝへ舟をつけて待っていてくれろというからは、屹度花里が忍んで出てくる手段てだてに違いなかろう
その顔はかねて仲の悪い楼内うちの花子という花魁そのままで、可愛らしいような憎らしいような、どうしても憎らしい女で、平田が故郷くにへ帰ッたのはこの娘と婚礼するためであッたことも知れて来た。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
伸びあがって楼内うちの様子をうかゞっていまする。