“楼階”の読み方と例文
読み方割合
はしごだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて私は技手の後に随いて、狭い楼階はしごだんを昇り、観測台の上へ出た。朝の長野の町の一部がそこから見渡される。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこは大経師だいきやうじとした看板の出してある家だ。病人の寝床は二階に敷いてあつたから、柿田は物を持運ぶ為に、高い天井に添うて楼階はしごだんを昇つたり降りたりした。
死の床 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
と言いながら、先生は新規に造り足した部屋を高瀬に見せ、更に楼階はしごだんの下の方までも連れて行って見せた。そこは食堂か物置部屋にでもしようというところだ。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)