“ろうだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
楼台50.0%
老台25.0%
老大18.8%
蝋台6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芝浦しばうらの月見も高輪たかなわ二十六夜待にじふろくやまちも既になき世の語草かたりぐさである。南品なんぴんの風流を伝へた楼台ろうだいも今はたゞ不潔なる娼家しやうかに過ぎぬ。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「自分はあなたを扶けに来た者です。若い力はあっても、老台ろうだいのような徳望はまだありません。徳のうすい者を太守に仰ぐのは、人民の不幸です。乱の基です」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老大ろうだい」と言って、若い連中から調戯からかわれるのを意にも留めずにいた岡等より年長としうえの美術家もあったが、その人の一頃ひところ住んだ画室も同じ家つづきにある。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
我国には古くから八間というあかりがあった。これは寺院などに多くあるもので、実際は八間はなかったが、かなり大きいのでこの名がある。また当時よく常用されたものに蝋台ろうだいがある。
亡び行く江戸趣味 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)