“当体”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうたい80.0%
そのもの20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が私自身に帰ろうとして、外界を機縁にして私の当体とうたいを築き上げようとした試みは、むなしい失敗に終らねばならなかった。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
蛭子は後に恵比寿神えびすがみとなり、今では田穀の神とさえあがめられているが、その前は商賈しょうか交易の保護者、もう一つ前には漁民の祭祀さいし当体とうたいであり
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかし自然力は、もう真理が形に現れた一部に過ぎません。真理当体そのものというものは、もっともっと奥に在って宇宙活機の根元を掴み、不生不滅、不増不減、霊々昭々れいれいしょうしょうとして湛えております。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)