“唱歌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうか43.8%
しやうか18.8%
しようか6.3%
うた6.3%
しよう6.3%
しようが6.3%
せうか6.3%
サウガ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「じぶんのこと忘れて。久子だって人の前じゃろくに唱歌しょうかもうたえなかったじゃないか。それでもちゃんと、一人前いちにんまえになったもの」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
しかこれきたはなしとか、交際かうさいとかとふものとはまたべつで、あま適切てきせつれいではりませんが、たとへば書物しよもつはノタで、談話だんわ唱歌しやうかでせう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
學校がくかう唱歌しようかにもぎつちよんちよんと拍子ひやうしりて、運動會うんどうくわいやり音頭おんどもなしかねまじき風情ふぜい、さらでも教育きやういくはむづかしきに教師きやうし苦心くしんさこそとおもはるゝ入谷いりやぢかくに育英舍いくえいしやとて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『貴女は親兄弟にも友人にも言へない様な心の声を何に発表されるんです? 唱歌うたにですか、涙にですか?』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
わたし、「ちひさな蜜蜂みつばち」の唱歌しようつてたの、けど、みんちがつてたのよ!』とあいちやんは大層たいさうかなしげなこゑこたへました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
またはお琴をあそばしながらおうたいなされました唱歌しようがのおこえなど、はれやかなうちにもえんなるうるおいをお持ちなされて、うぐいすのかんだかい張りのあるねいろと
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
暫時ざんじ室内しつないはシンとなると、此時このとき何處いづくともれず「きみ」の唱歌せうかしづかなる海濱かいひんかぜにつれてかすかにきこえる。
早歌ハヤウタ並びに唱歌サウガについては後にくり返す機会がある。
江戸歌舞妓の外輪に沿うて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)