“蜜蜂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みつばち98.1%
すがる1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眠けを誘う夏の日には、生徒たちの課業を勉強する声が、校舎から低くぶつぶつ聞えてきたが、蜜蜂みつばちのぶんぶんいう音のようだった。
蜜蜂みつばち——さ、元気を出そう。みんな、あたしがよく働くって言ってくれるわ。今月の末には、売場の取締になれるといいけれど……。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
聖地の門をめぐりながら、よるとなく白日ひるとなく、蜜蜂すがるよ。いつか門は十字に閉され、花々は霜にこゞえた。蜜蜂よ。
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
いかにおまへのはね黄金こがねの燦きにひらかれるときも、そこには展くによしなく、匂ふにすべもない、あだな影ふかいうれひのみ。このとき、へよ、蜜蜂すがるよ、——もし神あらば燈火あかしをかゝげよ、と。
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)