頌歌しょうか)” の例文
吾人はもとより滔々たる天下とともに諸公をうて中興の天地を頌歌しょうかし、その恩沢に浴するの便宜なるを知らざるにあらず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「サフォー頌歌しょうか」はあまり良いレコードはないが、ナンシー・エヴァンスの「ジプシーの歌」(ポリドールE一二四—五)は異色あるものだ。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
クララが知らないうちに祭事は進んで、最後の儀式即ち参詣の処女に僧正手ずから月桂樹を渡して、救世主の入城を頌歌しょうかする場合になっていたのだ。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
カピ長 婚儀こんぎためにと準備よういした一さい役目やくめへて葬儀さうぎよういはひのがくかなしいかね、めでたい盛宴ちさう法事ほふじ饗應もてなしたのしい頌歌しょうかあはれな挽歌ばんか新床にひどこはなはふむ死骸なきがらようつ。
悲しみの極みに、仏の悲心の与える悦びの頌歌しょうかであると云ってもいい。金堂や講堂はどれほど雄大であっても、それは地に伏す姿を与えられている。その下で人間は自己の苦悩を訴え、つ祈った。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
頌歌しょうかはない」
二十歳のエチュード (新字新仮名) / 原口統三(著)