廂合ひさしあ)” の例文
軒下の暗がり伝いに足音をぬすみ窃み、台所の角に取付けた新しいコールタぬり雨樋あまどいをめぐって、裏手の風呂場と、納屋の物置の廂合ひさしあいの下に来た。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そして板囲いのなかをあっちこっち歩いて見たり、杜松ひばなどの植わった廂合ひさしあいの狭いところへ入って、青いものの影を見せたりした。赤子はぽっかり目を開いて口を動かしていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)