“ひさしあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
庇合50.0%
廂合50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少しばかり右へ入った土蔵の庇合ひさしあいで、そこへ急造したらしい、縁側付の六畳ほどの部屋が、初夏の明るい陽に、まざまざと照らされております。
佐助が指したのは、店から奧へ通ふ廊下の中程から、少しばかり右へ入つた土藏の庇合ひさしあひで、其處へ急造したらしい、縁側付の六疊ほどの部屋が、初夏の明るい陽に、まざ/\と照らされて居ります。
軒下の暗がり伝いに足音をぬすみ窃み、台所の角に取付けた新しいコールタぬり雨樋あまどいをめぐって、裏手の風呂場と、納屋の物置の廂合ひさしあいの下に来た。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そして板囲いのなかをあっちこっち歩いて見たり、杜松ひばなどの植わった廂合ひさしあいの狭いところへ入って、青いものの影を見せたりした。赤子はぽっかり目を開いて口を動かしていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)