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廂合
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ひあはひ
ふりがな文庫
“
廂合
(
ひあはひ
)” の例文
取り残された
彼方此方
(
あちらこちら
)
の陰鬱な重い土蔵の
廂合
(
ひあはひ
)
から今はまたセンチメンタルな緑色の星の影さへ一つ二つと
燦
(
きら
)
めき初める、ホフマンスタールの夜の景色
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
室内
(
しつない
)
一面
(
いちめん
)
濛々
(
もう/\
)
とした
上
(
うへ
)
へ、あくどい
黄味
(
きみ
)
を
帶
(
お
)
びたのが、
生暖
(
なまぬる
)
い
瀬
(
せ
)
を
造
(
つく
)
つて、むく/\
泡
(
あわ
)
を
吹
(
ふ
)
くやうに、……
獅噛面
(
しかみづら
)
で
切齒
(
くひしば
)
つた
窓々
(
まど/\
)
の、
隙間
(
すきま
)
と
云
(
い
)
ふ
隙間
(
すきま
)
、
天井
(
てんじやう
)
、
廂合
(
ひあはひ
)
から
流込
(
ながれこ
)
む。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
差覗
(
さしのぞ
)
く
軒
(
のき
)
、
行
(
ゆ
)
きずりの
垣根越
(
かきねごし
)
、
藏
(
くら
)
の
廂合
(
ひあはひ
)
まで、
目
(
め
)
に
着
(
つ
)
けば
皆
(
みな
)
花壇
(
くわだん
)
があつて、
中
(
なか
)
には
忘
(
わす
)
れたやうな、
植棄
(
うゑす
)
てたかと
思
(
おも
)
ふ、
何
(
なん
)
の
欲
(
よく
)
のないのさへ
見
(
み
)
えて、
嚴
(
いつく
)
しく
靜
(
しづ
)
かな
葉
(
は
)
は、
派手
(
はで
)
に
大樣
(
おほやう
)
なる
紅白
(
こうはく
)
の
輪
(
わ
)
を
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
眞夏過ぎ
簾
(
すだれ
)
うごかす
廂合
(
ひあはひ
)
の朝の
涼
(
すず
)
かぜを君はたのめぬ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
真夏過ぎ
簾
(
すだれ
)
うごかす
廂合
(
ひあはひ
)
の朝の
涼
(
すず
)
かぜを君はたのめぬ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
廂合
(
ひあはひ
)
の
星
(
ほし
)
の
影
(
かげ
)
に
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
夜釣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ゆく春の水の上、靄の
廂合
(
ひあはひ
)
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
廂
漢検1級
部首:⼴
12画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“廂”で始まる語句
廂
廂髪
廂間
廂髮
廂下
廂屋根
廂越
廂先
廂官
廂房