“獅噛面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しかみづら60.0%
しかみおもて20.0%
しがみづら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室内しつない一面いちめん濛々もう/\としたうへへ、あくどい黄味きみびたのが、生暖なまぬるつくつて、むく/\あわくやうに、……獅噛面しかみづら切齒くひしばつた窓々まど/\の、隙間すきま隙間すきま天井てんじやう廂合ひあはひから流込ながれこむ。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
古くから御堂みどうの額面に飾ってござります獅噛面しかみおもて、——待て待て対手あいては何にもせよ、この方鬼の姿で参らば、五枚錣ごまいじころを頂いたも同然、同じ天窓あたまから一口でも、変化へんげの口に幅ったかろうと
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
歯を喰切くいしばった獅噛面しがみづらは、額に蝋燭ろうそくの流れぬばかり、絵にある燈台鬼という顔色がんしょく
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)