“獅噛付”の読み方と例文
読み方割合
しがみつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と小主水は少しくムッとして見せますれば、花里は猶更かなしくなり、摺寄って小主水の膝に獅噛付しがみつきますのを、払いのけ
口小言くちこごとを云いながら、七兵衛は進んでお葉を抱えおこそうとすると、彼女かれその手を跳ね退けてった。例えば疾風しっぷう落葉らくようを巻くが如き勢いで、さッと飛んで来て冬子に獅噛付しがみついた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
富田さんが門あたり迄行った頃、「太郎さん本当にお前は!」とお花姉さんは突然いきなり乃公おれ首筋くびったま獅噛付しがみついた。乃公は実際先刻から既に恐縮していた矢先だから、心臓が脳天へ登ったような心持がした。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)