“口小言”の読み方と例文
読み方割合
くちこごと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
面と向かっては、葉子に口小言くちこごと一ついいきらぬ器量なしの叔父が、場所もおりもあろうにこんな場合に見せびらかしをしようとする。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ほとんど立続たてつづけに口小言くちこごとをいいながら、胡坐あぐらうえにかけたふる浅黄あさぎのきれをはずすと、火口箱ほぐちばこせて、てつ長煙管ながきせるをぐつとくわえた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
ブツブツ口小言くちこごとをいいながら、ほりのまわりをいきつもどりつしていると、向こうから足をはやめてきた男が、ひょいと木をたてにとって
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)