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罰
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ばつ
ふりがな文庫
“
罰
(
ばつ
)” の例文
「ばかな
六部
(
ろくぶ
)
め。よけいなところへ
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
して、
神
(
かみ
)
さまのお
罰
(
ばつ
)
をうけたに
違
(
ちが
)
いない。そのたたりが
村
(
むら
)
にかかってこなければいいが。」
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
不知庵主人
(
フチアンシユジン
)
の
譯
(
やく
)
に
成
(
な
)
りし
罪
(
つみ
)
と
罰
(
ばつ
)
に
對
(
たい
)
する
批評
(
ひゝやう
)
仲々
(
なか/\
)
に
盛
(
さかん
)
なりとは
聞
(
きゝ
)
けるが、
病氣
(
びやうき
)
其他
(
そのた
)
の
事
(
こと
)
ありて
余
(
よ
)
が
今日
(
こんにち
)
までに
見
(
み
)
たるは
僅
(
わづか
)
に
四五種
(
しごしゆ
)
のみ
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
立出
(
たちいで
)
しなりと始終の事とも物語り然るに
主
(
しう
)
親
(
おや
)
のお
罰
(
ばつ
)
にや
途中
(
とちう
)
に於て惡漢どもに欺かれ既に一命も
失
(
うしな
)
はんとせし程の危難に
逢
(
あひ
)
たるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
私
(
わたし
)
は
今
(
いま
)
屹度
(
きつと
)
罰
(
ばつ
)
せられるんだわ、
斯
(
か
)
うして
自分
(
じぶん
)
の
涙
(
なみだ
)
の
中
(
なか
)
に
溺
(
おぼ
)
れるな
ン
て—
眞箇
(
ほんと
)
に
奇態
(
きたい
)
だわ!けども
今日
(
けふ
)
は
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
皆
(
みん
)
な
變
(
へん
)
よ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
おまえがさばくように、わしがさばきをするとすれば、どうじゃ、おまえなどは、とっくに
罰
(
ばつ
)
をうけていると思わんか。
天国へいった仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
▼ もっと見る
しかし、キツネのズルスケは、こうして運動会の日の平和をみだしたのですから、
重
(
おも
)
い
罰
(
ばつ
)
を受けることになりました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
彼
(
かれ
)
は罪悪に就ても彼れ自身に特有な考を
有
(
も
)
つてゐた。けれども、それが
為
(
ため
)
に、自然の儘に振舞ひさへすれば、
罰
(
ばつ
)
を免かれ得るとは信じてゐなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
諸君
(
しよくん
)
は
好奇心
(
こうきしん
)
から
禍
(
わざはひ
)
を
招
(
まね
)
いた
罰
(
ばつ
)
として、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
竣成
(
しゆんせい
)
した
曉
(
あかつき
)
にも、
裝飾
(
かざり
)
の
無
(
な
)
い
船室
(
せんしつ
)
に
辛房
(
しんぼう
)
せねばなりませんよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
三人のうちで、一番
丈
(
たけ
)
の高いお山と云ふ女が
偶
(
ひよい
)
と
振顧
(
ふりむ
)
くと、『
可厭
(
いや
)
だよ。誰かと思つたらお大なんだよ。』と
苦笑
(
にがわらひ
)
しながら
罰
(
ばつ
)
が惡いと言ふ
體
(
てい
)
で顏を見る。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
それからわしの身の
丈
(
たけ
)
ほどの大がめに酒を
盛
(
も
)
って、海山の
珍
(
めずら
)
しいごちそうをそろえて
呼
(
よ
)
んでやろう、しかし、もしもらいそこねたら、あんな
広言
(
こうげん
)
を
吐
(
は
)
いた
罰
(
ばつ
)
に
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
きえちゃんはその前日、
芸
(
げい
)
をしくじったので、その
罰
(
ばつ
)
として
御飯
(
ごはん
)
を一日に一度しか食べさせられなかったのです。そのために目まいがするのです。しかし
団長
(
だんちょう
)
は
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
元はといえば、老先生のご注意を、うわの空で聞いていた
罰
(
ばつ
)
ですが、もうこの上は、しかたがありません。どうか、お力をもって、妹の
敵
(
かたき
)
をとってやって下さいまし
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
むぐらを
罰
(
ばつ
)
にするのはどうです。あいつは
実
(
じつ
)
にこの野原の
毒
(
どく
)
むしですぜ。そしてなまけものですぜ。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
お前は
書
(
か
)
くために書いたんだ。
偉
(
えら
)
い
音楽家
(
おんがくか
)
になりたくて、人にほめられたくて、書いたんだ。お前は
高慢
(
こうまん
)
だった、お前は
嘘
(
うそ
)
つきだった、それで
罰
(
ばつ
)
をうけた……そこだ。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
神の御
罰
(
ばつ
)
が
夫婦
(
ふうふ
)
の
縁
(
えん
)
となりしも
奇遇
(
きぐう
)
といふべし。こは我が
幼
(
をさな
)
かりし時の事也き、筆のついでに
記
(
しる
)
して
御機屋
(
おはたや
)
の
霊威
(
れいゐ
)
ある事をわかふどにしらしむ。あなかしこ。
畏
(
おそる
)
べし、
慎
(
つゝし
)
むべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「
怖
(
こは
)
がらないでねジエィン、
過
(
あや
)
まちだと分かつてますからね。
罰
(
ばつ
)
したりはしません。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
といふ
伯父
(
おぢ
)
さんの
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
きつけました。あのお
前達
(
まへたち
)
の
伯父
(
おぢ
)
さんが、
父
(
とう
)
さんには
一番
(
いちばん
)
年長
(
うへ
)
の
兄
(
にい
)
さんに
當
(
あた
)
る
人
(
ひと
)
です。
父
(
とう
)
さんは
問屋
(
とんや
)
の三
郎
(
らう
)
さんを
泣
(
な
)
かせた
罰
(
ばつ
)
として、
庭
(
には
)
に
立
(
た
)
たせられました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「これからは気をつけなければいけない。今度こういうことがあると
罰
(
ばつ
)
ですよ」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「だから、そういう
残酷
(
ざんこく
)
なことをするものには、きっと
罰
(
ばつ
)
があたるだろう。」
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
言
(
い
)
い
訳
(
わけ
)
をしなさんな。
規則
(
きそく
)
は知っているだろう。着物をぬぎなさい。きのうの分が二つ、きょうの分が二つ。合わせて四つ。それから
横着
(
おうちゃく
)
の
罰
(
ばつ
)
に夕食のいもはやらない。リカルド、いい子や。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「
併
(
しか
)
しどんな調べにも、彦太郎は知らぬ存ぜぬの一點張りで、伯父殺しを白状しなかつたのと、一萬兩の行方も知つてゐなかつたので、罪の疑はしきは
罰
(
ばつ
)
せずとやらで、三宅島へ遠島になつた」
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三番叟
(
さんばそう
)
の
吸
(
すひ
)
もので、
熱燗
(
あつかん
)
と
洒落
(
しやれ
)
のめすと、
罰
(
ばつ
)
は
覿面
(
てきめん
)
、
反返
(
そりかへ
)
つた
可恐
(
おそろ
)
しさに、
恆規
(
おきて
)
に
從
(
したが
)
ひ
一夜
(
いちや
)
不眠
(
ふみん
)
の
立待
(
たちまち
)
して、お
詫
(
わび
)
を
申
(
まを
)
す
處
(
ところ
)
へ、
宵
(
よひ
)
に
小當
(
こあた
)
りに
當
(
あた
)
つて
置
(
お
)
いた、
仇
(
あだ
)
な
年増
(
としま
)
がからかひに
來
(
く
)
る
條
(
くだり
)
である。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わたしの
罰
(
ばつ
)
の分け前は今や自分自身の上にかかっている。
世界怪談名作集:12 幻の人力車
(新字新仮名)
/
ラデャード・キプリング
(著)
「
罪
(
つみ
)
作
(
つく
)
つた
罰
(
ばつ
)
ぢやねえか」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
是
(
これ
)
にて
罪
(
つみ
)
は
成立
(
せいりつ
)
し、
第
(
だい
)
八
囘
(
くわい
)
以後
(
いご
)
はその
罪
(
つみ
)
によりていかなる「
罰
(
ばつ
)
」
精神的
(
せいしんてき
)
の
罰
(
ばつ
)
心中
(
しんちう
)
の
鬼
(
おに
)
を
穿
(
うが
)
ち
出
(
い
)
でゝ
益
(
ます/\
)
精
(
せい
)
に
益
(
ます/\
)
妙
(
めう
)
なり。
余
(
よ
)
は
多言
(
たげん
)
するを
好
(
この
)
まず。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
垂しより
已來
(
このかた
)
本尊
(
ほんそん
)
現化
(
げんげ
)
の秋の月は
照
(
てら
)
さずと云所も無く
眷屬
(
けんぞく
)
結縁
(
けちえん
)
の春の
花
(
はな
)
薫
(
かをら
)
ずと云ふ袖も
無
(
な
)
し
方便
(
はうべん
)
の
門
(
かど
)
には罪有る者を
罰
(
ばつ
)
し
難
(
がた
)
く
抑々
(
そも/\
)
義長の
品行
(
おこなひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたし
)
の
可愛
(
かあい
)
い
足
(
あし
)
は!
私
(
わたし
)
の
毛皮
(
けがは
)
や
髯
(
ひげ
)
は!
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
つても
屹度
(
きつと
)
夫人
(
ふじん
)
は
私
(
わたし
)
を
罰
(
ばつ
)
するに
違
(
ちが
)
ひない!
何處
(
どこ
)
へ
其
(
そ
)
れを
落
(
おと
)
したかしら?
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「もし力があって、
賢
(
かしこ
)
いかたが、この
悲惨
(
ひさん
)
なありさまをごらんになれば、キツネどもが
罰
(
ばつ
)
をうけないうちは、じっとしてはいらっしゃれないでしょう。」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
すると、子どもは、笑いながら
林檎
(
りんご
)
をつかみました。それで、子どもは、なんにも
罰
(
ばつ
)
をうけないですみました。
子どもたちが屠殺ごっこをした話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
新吉は
罰
(
ばつ
)
が悪そうに振り
顧
(
む
)
いて、淋しい顔に
笑
(
え
)
みを浮べた。「
笑談
(
じょうだん
)
じゃねえ。明日から頭数が一人殖えるんだ。うっかりしちゃいらんねえ。」と
低声
(
こごえ
)
で言った。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
為朝
(
ためとも
)
は、おとうさんが
自分
(
じぶん
)
の
代
(
か
)
わりに
罰
(
ばつ
)
を
受
(
う
)
けたということを
聞
(
き
)
きますと、はじめてびっくりしました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
皇后も
宿禰
(
すくね
)
も、神さまのお
罰
(
ばつ
)
に
驚
(
おどろ
)
き
怖
(
おそ
)
れて、急いでそのお
空骸
(
なきがら
)
を仮のお宮へお移し申しました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
それは黄色でね、もくもくしてね、
失敬
(
しっけい
)
ですが、ホモイさん、あなたなんかまだ見たこともないやつですぜ。それから、
昨日
(
きのう
)
むぐらに
罰
(
ばつ
)
をかけるとおっしゃったそうですね。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
人を
斬
(
き
)
つたものゝ受くる
罰
(
ばつ
)
は、
斬
(
き
)
られた
人
(
ひと
)
の
肉
(
にく
)
から
出
(
で
)
る血潮であると
固
(
かた
)
く
信
(
しん
)
じてゐた。
迸
(
ほとば
)
しる血の色を見て、
清
(
きよ
)
い心の迷乱を引き起さないものはあるまいと感ずるからである。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これもと
我
(
わが
)
なしたる
罪
(
つみ
)
なれば、人はしらずとも
余処目
(
よそめ
)
に見んはそらおそろしく、命をかけて
契
(
ちぎ
)
りたることばにもたがへりとおもふから、むすめごの
命
(
いのち
)
に
代
(
かは
)
りて神に御
罰
(
ばつ
)
を
詫
(
わび
)
候はん。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
その夜から、新吉もきえちゃんもわか姉さんもみんな
罰
(
ばつ
)
を受けました。お小使いは
一銭
(
いっせん
)
ももらえなくなるし、三度の食事は二度になりました。それも、犬が食べるような
粗末
(
そまつ
)
な食事でした。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
みんなは、
女
(
おんな
)
の
組
(
くみ
)
へやられるのが、
罰
(
ばつ
)
の
中
(
なか
)
でもいちばん
苦
(
くる
)
しかったのです。
政ちゃんと赤いりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ああ、それが
罰
(
ばつ
)
なんだ…」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
沈痛
(
ちんつう
)
、
悲慘
(
ひさん
)
、
幽悽
(
ゆうせい
)
なる
心理的小説
(
しんりてきせうせつ
)
「
罪
(
つみ
)
と
罰
(
ばつ
)
」は
彼
(
か
)
の
奇怪
(
きくわい
)
なる
一大巨人
(
いちだいきよじん
)
(
露西亞
(
ロシア
)
)の
暗黒
(
あんこく
)
なる
社界
(
しやくわい
)
の
側面
(
そくめん
)
を
暴露
(
ばくろ
)
して
餘
(
あま
)
すところなしと
言
(
い
)
ふべし。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
罰
(
ばつ
)
する時は
士
(
し
)
以て
徒
(
と
)
たるべし一夫
憤
(
いきどほ
)
りを
含
(
ふく
)
めば三年雨降ずと云
先哲
(
せんてつ
)
の語あり百姓は國の寶人の命は千萬金にも
換難
(
かへがた
)
し然るを
正直
(
しやうぢき
)
篤實
(
とくじつ
)
なる九助を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
王さまは、じぶんのおかした
罪
(
つみ
)
の
罰
(
ばつ
)
として、それからはずうっと
渡
(
わた
)
し
守
(
もり
)
をしなければなりませんでした。
三本の金の髪の毛をもっている鬼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
湖のこと、鳥のこと、それから、オーラがいなくなったのは、つまりは、神さまが、じぶんたちにくだされた
罰
(
ばつ
)
にちがいないと思われること、などを話しました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そこでたまらなくなって、ある
時
(
とき
)
お
上
(
かみ
)
からおふれが出て、
方々
(
ほうぼう
)
のうちの
飼
(
か
)
い
猫
(
ねこ
)
の
首
(
くび
)
ったまにつないだ
綱
(
つな
)
をといて、
放
(
はな
)
してやること、それをしない
者
(
もの
)
は
罰
(
ばつ
)
をうけることになりました。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
したものはしたので、しないものはしないに
極
(
きま
)
ってる。おれなんぞは、いくら、いたずらをしたって潔白なものだ。嘘を
吐
(
つ
)
いて
罰
(
ばつ
)
を
逃
(
に
)
げるくらいなら、始めからいたずらなんかやるものか。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたし
)
には
別
(
べつ
)
に
話題
(
わだい
)
がなかつたけれど、
何
(
なに
)
か
彼
(
か
)
にか
罰
(
ばつ
)
を
合
(
あわ
)
せることが
出来
(
でき
)
た。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
須佐之男命
(
すさのおのみこと
)
には、あんなひどい
乱暴
(
らんぼう
)
をなすった
罰
(
ばつ
)
として、ご身代をすっかりさし出させ、そのうえに、りっぱなおひげも切りとり、手足の
爪
(
つめ
)
まではぎとって、下界へ追いくだしてしまいました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
穢
(
けが
)
したる身をわすれて
畏
(
かしこ
)
きおん
機
(
はた
)
にかゝり給ひたる御
罰
(
ばつ
)
ならん。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「そしたら、こんどはわか姉さんが
罰
(
ばつ
)
を食うじゃないか。」
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
「いいかい、こんど
落
(
お
)
としたら
罰
(
ばつ
)
に、たたくのよ。」
東京の羽根
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
い、
罰
(
ばつ
)
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
“罰”の解説
罰(ばつ)とは、法令や特定集団における決まりごと、道徳などに違反したものに対する公もしくは集団が行う、多くは当人に不利益または不快になることである。罰を与えることを制裁(せいさい)というが、制裁を罰の意味で使うこともある。仕置、懲罰、処罰とも言う。
(出典:Wikipedia)
罰
常用漢字
中学
部首:⽹
14画
“罰”を含む語句
懲罰
冥罰
御罰
処罰
誅罰
刑罰
仏罰
罰金
賞罰
罰當
罰杯
罰俸
天罰
罰当
劫罰
神罰
天罰覿面
所罰
厳罰
佛罰
...