“空骸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なきがら57.1%
むくろ39.3%
くうがい3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その数は三万をこえ、火勢のやがてめた後、これを盤蛇谷ばんだこくの上から見ると、さながら火に駆除された害虫の空骸なきがらを見るようであった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だから彼らは、金堂こんどうの壁画の中ですら平然と火を燃やす。世の中に無用に生きているに過ぎない一個の空骸むくろを暖めるために火を燃やす。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや、水にも刻々の変化はあるが、人間のようなはかな空骸くうがいすがたを止めないだけのことである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)