“金堂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんどう78.9%
こんだう21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから彼らは、金堂こんどうの壁画の中ですら平然と火を燃やす。世の中に無用に生きているに過ぎない一個の空骸むくろを暖めるために火を燃やす。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
興福寺の金堂こんどうや南円堂にはいって見たが、疲れて来たのであまり印象は残らなかった。しかし南円堂では壁の画が注意をひいた。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
または金堂こんだうの中にゐてとどろく雷鳴を聞きながら、空海四十二歳の座像を見てゐたときなどは、寂しい心持になつてこの山上を愛著あいぢやくしたのである。
仏法僧鳥 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
近頃その筋の手で、大和唐招提寺にある国宝の修繕をするに就いて、偶然にもそこの金堂こんだうで素晴しい大発見をした。