“沈痛”の読み方と例文
読み方割合
ちんつう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロッセ氏は、次第しだい沈痛ちんつうな表情に移っていって、しきりに唇をんでいる。私は、それをとりなそうにも、いうべき言葉を知らなかった。
沈痛ちんつう悲慘ひさん幽悽ゆうせいなる心理的小説しんりてきせうせつつみばつ」は奇怪きくわいなる一大巨人いちだいきよじん露西亞ロシア)の暗黒あんこくなる社界しやくわい側面そくめん暴露ばくろしてあますところなしとふべし。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
哲学者じみた考えを持っていて、非常な勝気な男だ、真剣にえらいかどうか知れないが、とにかくいうことは奇抜で沈痛ちんつうだ。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)