“沈淪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちんりん92.9%
ほろび7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芸術家でも時にれられず世からかえりみられないで自然本位を押し通す人はずいぶん惨澹さんたんたる境遇に沈淪ちんりんしているものが多いのです。
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
経済的に独立する自覚と努力とさえ人間にあればその境遇に沈淪ちんりんすることをあらかじめ避けることの出来る性質の不幸だと思います。
平塚さんと私の論争 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
そうして、その一度一度ごとに、私の心は沈淪ほろび患難なやみわたされるかのように、畏懼おそれ、ふるえるのでした。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
沈淪ほろびに至る路はひろく、その門はおおいなり。これよりるもの多し」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)