“御罰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごばつ28.6%
ごばち28.6%
おばち14.3%
おんばち14.3%
ぎょばつ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神職 いや布気田ふげた、(禰宜の名)払い清むるより前に、第一は神の御罰ごばつ、神罰じゃ。御神おんかみ御心みこころは、仕え奉るかんぬしがよく存じておる。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
諸神、諸仏は知らぬ事、天の御罰ごばちこうむっても、白雪の身よ、朝日影に、なさけの水に溶くるは嬉しい。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もとよりお金子は数さえ存じません位ですが、心では誠に済まないことをしましたので、神様、仏様にはどんな御罰おばちこうむるか知れません。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もしまたあやまってマホメットしゅうモルモンしゅうなぞの木偶もくぐう土像などに近づく時は現当二世げんとうにせ御罰おんばちあらたかにして光輪ごこう火輪かりんとなし一家いっけをも魂魂こんぱくをも焼滅やきほろぼし玉うとかや。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一つ 親王の御罰ぎょばつは、ひとえに宮のおごりをこらす聖衷せいちゅうに存するを、私怨しえんをふくんで、これを囹圄れいごゆうす。罪の七。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)