“囹圄”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
れいご71.4%
ひとや23.8%
れいぎょ4.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黎元れいぐわん撫育むいくすることやや年歳としを経たり。風化ふうくわなほようして、囹圄れいごいまむなしからず。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
狭い楽しい囹圄れいごから広い寂しい世間への解放され、感傷の重荷を一身に背負うと同時に、自身の生活に立ちかえることもできた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
性急なる王は、忽ち怒を発して、氏を獄に投じたので、この絶世の法律家は、遂に貴重なる一命を囹圄れいごの中におとしてしまった。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
縱令たとひ忘られざらんも、その偶〻たま/\存ずるは汝が囹圄れいご桎梏しつこくとして存じ、汝が性命の杯中に落ちたる毒藥として存ずるならんといふ。
一つ 親王の御罰ぎょばつは、ひとえに宮のおごりをこらす聖衷せいちゅうに存するを、私怨しえんをふくんで、これを囹圄れいごゆうす。罪の七。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世の光に遠き囹圄ひとやつなが候悪人さふらふあくにんにても、罪ゆり候日さふらふひたのしみ有之候これありさふらふものを
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
汽車に乗ってみると、彼の気持もようやく落ち着いて来た。いつものようにそばに葉子のいないのを物足りなく感じながらも、憂鬱ゆううつ囹圄ひとやから遠のいて来た心安さもあった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
囹圄ひとやのタツソオが身をそこなひしは、獨り戀路の關を据ゑられしが爲めのみにあらず。
或人は嬉笑あざけりをうけ、鞭打れ、縲絏なわめ囹圄ひとやの苦を受け、石にてうたれ、鋸にてひかれ、火にてやかれ、刃にて殺され、棉羊と山羊の皮を衣て経あるき、窮乏ともしくして難苦なやみくるしめり
囹圄ひとやめぐりなる樹樹きぎの枝はりとられ、
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
チリー王国の首府サンチャゴに、千六百四十七年の大地震まさに起らんとするおり、囹圄れいぎょの柱にりて立てる一少年あり。
女の決闘 (新字新仮名) / 太宰治(著)